心に栄養補給を_心の栄養士通信040
- sr-skimata
- 2009年10月3日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年7月28日
皆さん!!
精神疾患治療に非常に効果があると言われる金針菜という食物をご存知でしょうか?
金針菜とは中華食材で、百合科のかんぞうの一種の花のつぼみをサッとゆでて干したものです。
また、ほうれん草の20倍の鉄分を含む増血野菜としても知られていますので、貧血症や妊娠中の貧血の補血食としてレバーにもまさるとも劣らないほどの効果があるといわれています。
炒めもの、煮物、スープなどに使いますし、つくだ煮にしても美味しいようですよ。
【金針菜の効能】
古くから健康に役立つ薬膳食材として、うつ病や不眠、自律神経失調症、痴呆、貧血などの改善に用いられてきた生薬です。
専門研究機関での基礎実験でも金針菜の抗うつ作用、ストレスによる自律神経への悪影響(胃十二指腸潰瘍の発生)を抑える作用があると判明しているようです。
その作用物質としてメラトニンによく似たメラトニン様物質が多量に含まれていることがわかっているようです。
メラトニンは、脳の真ん中にある松果体と呼ばれる器官から放出されるホルモンです。
体内での量は、夕方から増加し始め、真夜中にピークに達して、以後次第に減少していきます。
そして、メラトニンの減少とともに今度は体に活動を命じる副腎皮質ホルモンが次第に増加して、朝を迎えることになります。
これがサーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれるものです。
このように、メラトニンは睡眠促進作用や外界の24時間周期に体内時計を同調させる作用を持っています。この体内時計を同調させる作用を持っているメラトニンの放出レベルが低いと、睡眠障害の原因になります。
うつ病の人はこのメラトニンの放出レベルが低いので睡眠障害となっています。
中国の人々は、古くからこのメラトニン様物質を含む金針菜を「忘憂菜」と呼び、疲れを感じたりした時に煎じて飲むそうです。
また、インドでは故ガンジー首相が愛用していたとも言われています。
心地よく眠れない、イライラしがち、気持ちが晴れ晴れとしない・・・そんな悩みを持つ貴方に!!
血の不足を補い、神経をしずめる作用が期待される「金針菜」を摂ってみてはどうでしょうか?

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